2025年01月04日
すずきクリニック健康倶楽部 令和7年新年号

皆様あけましておめでとうございます。
昨年は国内では元旦に発生した能登半島地震が多大な被害を与え、さらに追い打ちをかけるように9月には被災地での豪雨災害が発生しました。また地球温暖化に伴うと考えられる豪雨や熱暑があり多くの熱中症の発生があり体調を崩した方が多数おいででした。
また新型コロナウイルスは5類の分類となったものの依然として多数発生しており、最近は重症化する症例は、減少したもの後遺症が残ることもあり、通常の風邪と同類に考えるわけにはいきません。
12月にはA型インフルエンザがかなり見られましたが、1月には本格的に流行するかもしれません。
一方外国に目を向けるとロシア・ウクライナ戦争は泥沼化した感じで、今のところ解決策は見えてきません。中東ではイスラエル・パレスチナ戦争、さらにシリアでの問題など世界中の至れるところで紛争が続き平和な地域がどんどん減少しています。
今年はアメリカではトランプ大統領が誕生するわけですが、このことが日米間の経済問題の火種にならないとはかぎりません。いずれにせよ今年はみんなが幸せになれるとよいですね。
医療の質を見ますと日々新しい技術や新薬の開発があり、そのレベル革新には驚くべき進歩がみられます。日本は国民皆保険の国ですから比較的安価に誰でも平等な医療を受けることができます。一方でそのために保険が破綻する可能性が強く危惧されるために、保険料の値上げで補ってきたわけですが、それでは間に合わなくなってきます。
介護と医療を分離させることにより医療保険、介護保険の二つにより何とか帳尻を合わせている感じです。
皆様介護保険料の毎年の値上がりにはお気づきでしょうか。市区町村と年収により保険料が異なりますが、地方に比べると東京都はまだ比較的安価です。自分がどの程度徴収されているかを一度確かめてください。
内科系の疾病より特定疾患指導管理料という項目がありましたが昨年6月から「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」の3つの病名の一つ以上の疾患で通院している患者さんの場合には今までの特定疾患療養管理料の項目は算定せず「療養計画書」というものを作成することになりました。治療目標をを掲げ、患者さんと共有して治療にあたるというものです。四ヶ月に一度見直すということになっています。この方法自体は良い方法と思いますが、書類作成に要する手間と時間を考えますと他の患者さんの待ち時間が長くなることは間違えありません。保険の算定は生活習慣病Ⅱを算定しますので、患者さんの支払う診察料は少しですが安くなります。
このことは良いのですが、また別の問題点が発生しています。昨年10月から選定療養制度といって以前は患者さんが服用する薬を患者さんが自由に選ぶことができました。ところが今度は特別な理由がなく先発品を服用する場合には薬代のほかに別料金がかかります。従来ジェネリック医薬品は効果が劣る、味、溶け方が違うなどといわれていましたが、そんなことはお構いなしです。
これは一例ですが、厚労省の役人は医療費を少なくする為に、これでもかといった感じで保険制度の見直しをしています。今年もまた何か見直しがあるでしょう。この事により医療全体が悪いほうに進まないことを望みます。
先日院内で患者さんにおいで頂き脳卒中予防の勉強会を行いました。準備不足でしたのでほとんどの方にはお知らせする時間がなかったのですが、今年は私や、健太郎医師や看護師さんが講師となり30分ぐらいのミニレクチャーの勉強会をしたいと考えています。
患者さんからもこんな話をしてほしいということがあればご要望に応えた話をさせていただきたいと思います。少しでも病気についての正しい知識をもつことによりご自分の生活改善の手助けになることと思います。
昨年秋から木曜日担当の先生が変更となりました。「片野雄大」先生は日本医科大学を2010年に卒業された最も脂ののった気鋭の先生です。専門は神経内科ですが、内科全般に関しても造詣の深い先生です。
すずきクリニック健康倶楽部 令和7年新年号

皆様あけましておめでとうございます。
昨年は国内では元旦に発生した能登半島地震が多大な被害を与え、さらに追い打ちをかけるように9月には被災地での豪雨災害が発生しました。また地球温暖化に伴うと考えられる豪雨や熱暑があり多くの熱中症の発生があり体調を崩した方が多数おいででした。
また新型コロナウイルスは5類の分類となったものの依然として多数発生しており、最近は重症化する症例は、減少したもの後遺症が残ることもあり、通常の風邪と同類に考えるわけにはいきません。
12月にはA型インフルエンザがかなり見られましたが、1月には本格的に流行するかもしれません。
一方外国に目を向けるとロシア・ウクライナ戦争は泥沼化した感じで、今のところ解決策は見えてきません。中東ではイスラエル・パレスチナ戦争、さらにシリアでの問題など世界中の至れるところで紛争が続き平和な地域がどんどん減少しています。
今年はアメリカではトランプ大統領が誕生するわけですが、このことが日米間の経済問題の火種にならないとはかぎりません。いずれにせよ今年はみんなが幸せになれるとよいですね。
今年の医療問題
医療の質を見ますと日々新しい技術や新薬の開発があり、そのレベル革新には驚くべき進歩がみられます。日本は国民皆保険の国ですから比較的安価に誰でも平等な医療を受けることができます。一方でそのために保険が破綻する可能性が強く危惧されるために、保険料の値上げで補ってきたわけですが、それでは間に合わなくなってきます。
介護と医療を分離させることにより医療保険、介護保険の二つにより何とか帳尻を合わせている感じです。
皆様介護保険料の毎年の値上がりにはお気づきでしょうか。市区町村と年収により保険料が異なりますが、地方に比べると東京都はまだ比較的安価です。自分がどの程度徴収されているかを一度確かめてください。
内科系の疾病より特定疾患指導管理料という項目がありましたが昨年6月から「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」の3つの病名の一つ以上の疾患で通院している患者さんの場合には今までの特定疾患療養管理料の項目は算定せず「療養計画書」というものを作成することになりました。治療目標をを掲げ、患者さんと共有して治療にあたるというものです。四ヶ月に一度見直すということになっています。この方法自体は良い方法と思いますが、書類作成に要する手間と時間を考えますと他の患者さんの待ち時間が長くなることは間違えありません。保険の算定は生活習慣病Ⅱを算定しますので、患者さんの支払う診察料は少しですが安くなります。
このことは良いのですが、また別の問題点が発生しています。昨年10月から選定療養制度といって以前は患者さんが服用する薬を患者さんが自由に選ぶことができました。ところが今度は特別な理由がなく先発品を服用する場合には薬代のほかに別料金がかかります。従来ジェネリック医薬品は効果が劣る、味、溶け方が違うなどといわれていましたが、そんなことはお構いなしです。
これは一例ですが、厚労省の役人は医療費を少なくする為に、これでもかといった感じで保険制度の見直しをしています。今年もまた何か見直しがあるでしょう。この事により医療全体が悪いほうに進まないことを望みます。
勉強会について
先日院内で患者さんにおいで頂き脳卒中予防の勉強会を行いました。準備不足でしたのでほとんどの方にはお知らせする時間がなかったのですが、今年は私や、健太郎医師や看護師さんが講師となり30分ぐらいのミニレクチャーの勉強会をしたいと考えています。
患者さんからもこんな話をしてほしいということがあればご要望に応えた話をさせていただきたいと思います。少しでも病気についての正しい知識をもつことによりご自分の生活改善の手助けになることと思います。
木曜日担当の先生の紹介
昨年秋から木曜日担当の先生が変更となりました。「片野雄大」先生は日本医科大学を2010年に卒業された最も脂ののった気鋭の先生です。専門は神経内科ですが、内科全般に関しても造詣の深い先生です。