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2023年04月01日
すずきクリニック健康倶楽部 令和5年春季号
 今年は例年になく温かい3月で桜の開花も早く4月には多くが散ってしまいました。コロナは急速に減少し少しホッとしています。マスクの着用はご自分の意志で外すことが容認されましたがまだ90%ぐらいの方が着用していますね。但し病院内や混雑している場所でのマスク着用は推奨されています。

 5月のゴールデンウイーク開けには感染症指定の分類が2類からインフルエンザと同様の5類に引き下げられる予定です。油断はできないものの少しコロナ前と同様の日常が戻ってくるとよいですね。

 一方で今年は花粉症でお悩みの方が多数おられます。5月初めまでとはいえ、涙目の方が多数いらっしゃいます。症状のつらい方はあと一か月くらいと思いますが、お薬を服用するのもよいと思います。

糖尿病による慢性疾患―特に歯周病について


 糖尿病患者さんはいろいろな重症合併症を有する方が沢山います。心筋梗塞や脳血管障害は勿論ですが、感染症に対する対策も必要となります。肺炎は勿論ですが、忘れられがちなのは歯周病です。歯肉炎から始まり次第に歯周組織が侵され歯が浮き上がり最後は歯が抜け落ちることになります。歯の表面に歯垢が付着し歯と歯肉の間に隙間ができます。するとそこは歯周病菌の温床となる歯周ポケットを言われる隙間ができ、歯周病へと進行します。糖尿病は生体の感染防御機能を低下させるため歯周ポケットに詰まったグラム陰性嫌気性菌の治療を難しくさせ、歯周病が悪化することになりますが、この事が心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患や、感染性心内膜炎、呼吸器疾患などの誘因となる可能性が指摘されています。悪循環で糖尿病コントロールが不良だと一層歯周病を増悪させます。喫煙、ストレス、不規則な生活などの環境因子も悪化の要因となります。歯肉の腫れや歯肉の出血があれば、一度歯医者さんを受診することをお勧めします。

糖尿病の注射療法を受けている方に朗報です


 糖尿病治療は日進月歩でありいろいろな製剤が、発売され、それに伴い経口薬で十分な治療ができる頻度が増えているためでしょうか、当院ではインスリン注射を必要とする方の数が減ってきたような印象があります。

 しかしながら強化療法といって1日4回のインスリン注射を必要としている方もまだまだおられます。

 インスリン注射をしている方の場合には自己注射を行い血糖測定も自分でやっていただくのが原則です。

 血糖自己測定のためには指先に針を刺し血液採取をして測定することになります。インシュリン注射と血糖測定で合計一日8回も針を刺す必要が生じています。

 10年ぐらい前に「リブレ」という経時的に血糖を測定できる装置が開発作成されましたが、施設基準を満たさないと使用できないために一般開業医では保険診療ができずにおりました。

 今年から施設基準がなくなりインスリン注射をしている人の場合は誰でも保険診療で使用できるようになりました。

 実際の使用法は500円玉サイズのセンサーを左上腕に装着します。自分でつけることが可能で血糖測定はセンサーに読み取り機を充てるだけで、服の上からでも測定可能です。センサーは2週間に一度付け替えます。入浴・シャワー・水泳・普通の運動は可能です。

診療体制の変更について


 現在のところ火曜日午後の整形外科担当医と土曜日の午前は私院長以外の先生に担当してもらっています。

 木曜日の午前中は四週目を腹部外科専門医の鶴田先生にお願いしていますが、4月からその他の1週目、2週目、3週目を内科の村賀香名子先生にお願いすることにしました。村賀先生は昨年から1月まで土曜日に臨時で来ていただいた先生です。神経内科が専門の内科の先生ですが、一般内科にも造詣が深く大変丁寧に患者さんに対応していただける、素晴らしい先生です。今後とも木曜日に私が在宅で赤羽にいるときはサポートしながら診療にあたります。ホームページのスケジュール表をご覧ください

ゴールデンウィークの診療について例年通り暦どおりに診察いたします。4月29日、30日 5月3日、4日、5日が休診です。

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休診日:木曜午後・土曜午後・日祝日

臨時休診・診療時間の変更はお知らせをご覧ください

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