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2023年01月09日
すずきクリニック健康倶楽部 令和5年新年号
新年おめでとうございます。さて今年はどんな年になるでしょうか。兎年ですので飛躍の年になるとよいのですが、二つの危惧があります。

一つは4年目を迎える新型コロナウイルスです。二つ目は世界平和が怪しくなっています。

新型コロナウイルスですが、とっくの昔に解決できるものと思っていましたが、ウイルスは変異を続けとうとう8波まで来てしまいました。まだインフルエンザのような、比較的に効果があり安全な経口治療薬が開発できていません。世界のあちこちで流行を繰り返しています。変異株の種類によって主症状も重症度も違いがあり中々本当の治療法が見つかるまでには時間がかかりそうです。

昨年2月ロシアのウクライナ侵攻が突然始まり間もなく1年になりますが、一向に終結の兆しが見えてきません。このことを契機に世界中で色々なことが起こり始めています。経済の面でも大いに影響を受けています。
一方的に兵器を使い殺戮を繰り返すロシアを許すわけにはいきません。早く終結してほしいものです。

島国である日本は太平洋戦争のあとは平和が維持されているように見えますが、いつ何時ウクライナのようにならないとも限りません。

 

私たちは何歳まで生きられるでしょうか


皆様は何歳まで生きることをお望みですか。
当院に通院していただいている方で、時々早くお迎えが来ないかしらという人がいます。

この言葉は本音でしょうか。平均寿命は男性81歳、女性87歳を超えています。平均寿命より大事な健康寿命は男性72歳、女性75歳です。この年を超えると皆さん何らかの体の不具合が出てきて、人の助けを借りるようになります。嫌ですね。しかしながら、この年代の方の多くは大きな病気を抱えていなければ、まだまだお元気です。例えば今70歳の方は残りの15年、20年をどのように過ごすのが良いのでしょうか。これからはそのくらいのスパンで今後の人生設計を考える必要があります。新年にあたり考えてみてください。何といっても、楽しく、元気に過ごすのが、一番ではありませんか。

私は医師の立場として皆様にいろいろな制限をするようにお伝えしていますが、ご高齢になったなら人生を楽しみながら、病気とも共生していけたなら良いのではないでしょうか。食べたい美味しいものをある程度食べ、適度の運動をし、時には旅行に出かけるなど残りの人生を楽しく過ごしましょう。

 

誰でも悩む腰痛について


腰痛の代表的疾患には腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症があります。脊柱管狭窄症は高齢になるほど有病率が高くなります。脊柱管は脊髄神経の通り道ですが、背骨の変形や、椎間板が膨隆して脊柱管が狭くなり神経が圧迫されて発症します。70歳以上では3割ぐらいの頻度で発症するといわれます。症状の代表は「しびれと痛み」ですが、間欠性跛行といって長く歩くと足のしびれや痛みを生じますが、立ち止まって休むと症状が一時的に改善します。

この病気の原因の部位によって馬尾型と神経根型があります。馬尾型は腰の脊髄神経の束が圧迫されることによる症状なので両側に痛みとしびれを生じます。またその先端の仙骨の神経も障害されるとお尻の周りのほてり熱感としびれを感じることもあります。さらに膀胱の機能の調節も行うために頻尿、尿失禁といった排尿障害や勃起不全になることもあります。神経根型は馬尾から別れた神経の根元が圧迫されるので片側の下肢にしびれ、痛みが現れます。

治療法には薬物療法と手術療法があります。薬物療法には血管拡張薬(プロスタグランディン)で神経周囲の血管の血流障害を和らげる薬と、神経障害性疼痛治療薬を使います。運動療法も大事な治療法です。休み休みでよいので足の筋肉が衰えないようにしましょう。エアロバイクは腰を曲げてこぐので痛みが少なく有効な運動です。最後は手術です。全身状態に問題がなければ高齢者でも安心して受けられる手術です。背骨の後弯、側弯、すべり症があると金属で矯正することもありますが、通常の場合は内視鏡手術がお勧めです。私の場合には術後3日で退院することができました。

当院火曜日午後の時間は脊椎専門医の担当ですので遠慮なく相談してください。

ホームページをリニューアルしました。スマホでも見やすくなりました。https://akabane-suzukiclinic.jp/

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