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2021年10月01日
すずきクリニック健康倶楽部 令和3年秋季号

まだまだ続く新型コロナ


既に一年半以上、新型コロナの流行が続いています。第5 次の緊急事態宣言は一応解除されましたが、今後も繰り返されることでしょう。そのたびごとに皆様の生活に大きな制限がかけられ、コロナ鬱やコロナ肥満となる方もたくさんおいでになります。一般国民の我慢もそろそろ限界が近づいています。

こんな中でワクチン接種が進み、抗体療法など、いくつかの治療法ができつつありますが、本当に誰もが容易に治療が受けられるためにはインフルエンザのタミフルのような手軽な経口薬の実用化が待たれるところです。

 

コロナワクチンに関して


ワクチンを打てば感染しなくなるわけではありません。
最近「ブレイクスルー」といって、二回接種後の感染も増えています。しかし、大学病院で多くの感染患者を診る機会の多い健太郎医師によれば、ワクチン接種は明らかに重症化のリスクを軽減することはできると考えています。すでに希望者の 60%ぐらいの方の接種は完了しているようですが、お子様や副反応の心配から接種を受けていない方も30%以上はいるわけです。接種については、様々な考えがあり、接種しなければいけないわけではありませんが、どうしようかと悩まれている場合には相談をお願いいたします。

 

感染が危惧される場合


当院では 15 分でわかる抗原検査、より感度が高い PCR検査の両方の検査をできるように整えています。今後コロナと付き合っていく日々が続くことが想定されます。早期発見し早期対応すべきことは明らかでありますが、一般外来診療においては抗体療法は認められておりません。私たち開業医としては、初めの診断のところで患者さんに寄与できれば良いと考えています。しかしながら、当院の問題点として、感染疑いの方を通常診療の方から隔離する場所がかぎられていることがあります。そのため、連絡なく来院されると他の患者さんの感染機会が増す可能性があります。申し訳ありませんが、事前に是非電話で連絡頂き、検査希望の旨を伝えてください。診療時間内であれば、その日のうちに検査ができるように調整させていただきます。

 

感染してしまった場合


他人への感染リスクがある急性期に関しては、保健所の指示に従った対応をお願いしています。

コロナは急性期で終わりではなく、味覚・嗅覚障害の残存や、集中できないなどの頭がもやっとした症状が持続する『ブレインフォグ』と呼ばれる症状が半年以上続く後遺症もあると報告されています。

いまだ定まった対応法はありませんが、症状を引き起こすコロナ後遺症以外の原因を検査で除外し、後遺症と診断した上で、症状に合わせた対応をすることが開業医の務めだと考えています。必要に応じて専門外来への紹介もできますので、一人で考え込み悩まないようにまず我々に相談してください。

 

ここまで読んで心配になった方へ


ワクチン接種後の抗体値の推移が人により異なることが最近報告されています。1つ注意すべきは、抗体値が低いから感染しやすいのかというと、そこは明らかになっていない点です。抗体値の高低で今後の感染の可能性を予測することは現時点では難しいことですが、抗体値を測定することで安心して過ごすことができる方も多いように感じます。

そこで当院では、希望される方には抗体値を測定できるように整えました。特別にお勧めすることはありませんが、希望がある場合には受付で申し込んでください。
自費で 8000 円です。

 

今年のインフルエンザワクチンの接種について


区役所から接種券が送られてきたと思います。10 月 1日から来年の 1 月 31 日まで行われます。

昨年はインフルエンザがほとんど流行することがありませんでした。今年はどうなるかわかりません。もしかしたら昨年と同様に流行しないこともあり得ます。

一方その反対に昨年流行がなかった分、抗体価が残っておらず、万一流行したときは大流行になるかもしれません。今年はインフルエンザワクチンの供給量が少ないため例年より早めに接種することをお勧めします。

 

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