2025年05月12日
すずきクリニック健康倶楽部 令和7年春季号
きれいに咲き誇った桜、そしてつつじも散り新緑の季節となりました。近年は気候変動により春、秋が短くなったようです。すでに夏日の日も見られますが、梅雨が明けると昨年のような猛暑となるかもしれません。十分に水分補給を行い脱水症に注意してください。
最近は私の体力的な問題があり往診をお断りしていましたが、5月から健太郎医師を中心に、通院が困難な患者さんに対して在宅医療を行うことになりました。
当院かかりつけの患者さんで通院が困難となった場合には、今までは他の医療機関の先生にお願いしており、患者の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたが、今後はすずきクリニックで継続して対応することが可能になります。
主に鈴木健太郎医師と看護師の二人で、患者さんのご自宅に伺い診療を行います。
診察、血液検査、心電図などの検査を行うことが可能です。訪問看護ステーション・ケアマネージャーとの連携を行い、後方病院としては東京北医療センターにお願いしてあります。
実際に訪問診療をさせていただく場合には、ご家族様に十分にご説明の上、事前に同意契約書を作成する必要があります。
詳しい説明は当院看護師から説明いたします。訪問診療在宅医療のご希望の方は、受付あるいは看護師に申し出てください。
毎年数えられないくらいの新しい薬が発売になります。
最近は製薬メーカーも新薬の研究開発に力を入れており時々マスコミにも新薬が取り上げられる事があります。
今回は、二つの新しい薬につきまして解説いたします。
一つは肥満の治療薬、もう一つは以前にもご紹介しましたが、認知症の治療薬です。
肥満の治療薬について
多くの女性の方は「瘦せたい」という願望が強いようです。結局のところエネルギー摂取と消費の出し入れがマイナスになれば痩せられるわけですが、食べる量を減らすということはかなりのストレスを伴うものと思われます。
そこでごく稀ではありますが、インチキサプリメントに手を出す方がおられます。私の知っている例では巧妙に利尿剤を混入させたサプリメントです。利尿剤はきちんと管理された状態で使用しないと、副作用によりとんでもないことになります。
さて昨年肥満症治療薬「ウゴービ」が認可されました。
この注射薬はGLP-1受容体作動薬という糖尿病治療薬からできたものになります。同じ注射剤ではありませんがGLP-1受容体作動薬の経口剤と注射剤はすでに当院でも使用しており、経口剤で2~3kgの体重減少を認める患者さんもいらっしゃいます。
さて認可された肥満症治療薬の「ウゴービ」ですが、どなたにも安易に投与することはできません。いろいろな制限がありこれをクリアして使用することはなかなかハードルの高い薬のため、まだ現実的に保険で使用することは限られます。たとえば体重指数BMIが27以上で糖尿病、高血圧症、脂質異常症のいずれかがあり、十分な食事・運動療法を行っても効果の得られない場合。
或いはBMI36以上の場合。日本人の場合はBMI36以上の方は数えるほどしかいないでしょう。
興味のある方は相談してください。
もう一つは以前にも紹介したことのある認知症治療薬のレカネバブです。
認知症の原因となる脳内にたまったアミロイドβという蛋白を除去することにより軽度認知障害に効果があるとされています。基本的に日常生活に大きな支障がない軽度認知症のあることが対象になります。
ただしこの薬を投与できるのは専門病院に限られます。お近くの病院は健康長寿医療センターを紹介させていただきます。治療は二週間ごとの点滴治療に限られます。
大変残念なお知らせになりますが、放射線技師の山形が退職することになりました。30年近くすずきクリニックを支えてくださり感謝をしています。
すずきクリニック健康倶楽部 令和7年春季号
きれいに咲き誇った桜、そしてつつじも散り新緑の季節となりました。近年は気候変動により春、秋が短くなったようです。すでに夏日の日も見られますが、梅雨が明けると昨年のような猛暑となるかもしれません。十分に水分補給を行い脱水症に注意してください。
訪問診療について
最近は私の体力的な問題があり往診をお断りしていましたが、5月から健太郎医師を中心に、通院が困難な患者さんに対して在宅医療を行うことになりました。
当院かかりつけの患者さんで通院が困難となった場合には、今までは他の医療機関の先生にお願いしており、患者の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたが、今後はすずきクリニックで継続して対応することが可能になります。
主に鈴木健太郎医師と看護師の二人で、患者さんのご自宅に伺い診療を行います。
診察、血液検査、心電図などの検査を行うことが可能です。訪問看護ステーション・ケアマネージャーとの連携を行い、後方病院としては東京北医療センターにお願いしてあります。
実際に訪問診療をさせていただく場合には、ご家族様に十分にご説明の上、事前に同意契約書を作成する必要があります。
詳しい説明は当院看護師から説明いたします。訪問診療在宅医療のご希望の方は、受付あるいは看護師に申し出てください。
新しい薬の紹介
毎年数えられないくらいの新しい薬が発売になります。
最近は製薬メーカーも新薬の研究開発に力を入れており時々マスコミにも新薬が取り上げられる事があります。
今回は、二つの新しい薬につきまして解説いたします。
一つは肥満の治療薬、もう一つは以前にもご紹介しましたが、認知症の治療薬です。
肥満の治療薬について
多くの女性の方は「瘦せたい」という願望が強いようです。結局のところエネルギー摂取と消費の出し入れがマイナスになれば痩せられるわけですが、食べる量を減らすということはかなりのストレスを伴うものと思われます。
そこでごく稀ではありますが、インチキサプリメントに手を出す方がおられます。私の知っている例では巧妙に利尿剤を混入させたサプリメントです。利尿剤はきちんと管理された状態で使用しないと、副作用によりとんでもないことになります。
さて昨年肥満症治療薬「ウゴービ」が認可されました。
この注射薬はGLP-1受容体作動薬という糖尿病治療薬からできたものになります。同じ注射剤ではありませんがGLP-1受容体作動薬の経口剤と注射剤はすでに当院でも使用しており、経口剤で2~3kgの体重減少を認める患者さんもいらっしゃいます。
さて認可された肥満症治療薬の「ウゴービ」ですが、どなたにも安易に投与することはできません。いろいろな制限がありこれをクリアして使用することはなかなかハードルの高い薬のため、まだ現実的に保険で使用することは限られます。たとえば体重指数BMIが27以上で糖尿病、高血圧症、脂質異常症のいずれかがあり、十分な食事・運動療法を行っても効果の得られない場合。
或いはBMI36以上の場合。日本人の場合はBMI36以上の方は数えるほどしかいないでしょう。
興味のある方は相談してください。
もう一つは以前にも紹介したことのある認知症治療薬のレカネバブです。
認知症の原因となる脳内にたまったアミロイドβという蛋白を除去することにより軽度認知障害に効果があるとされています。基本的に日常生活に大きな支障がない軽度認知症のあることが対象になります。
ただしこの薬を投与できるのは専門病院に限られます。お近くの病院は健康長寿医療センターを紹介させていただきます。治療は二週間ごとの点滴治療に限られます。
お知らせ
大変残念なお知らせになりますが、放射線技師の山形が退職することになりました。30年近くすずきクリニックを支えてくださり感謝をしています。